医療機関の選択 |
医療水準は日本をはじめとする先進諸国からの援助も多く、急速に改善されつつありますが、近隣アジア諸国と比べても未だ低い状況にあります。医療施設においても、一部の都市を除き近代的な医療設備はほとんど整備されておらず、地域間の格差が目立ちます。さらに患者数に対する慢性的な医療スタッフ不足が、医療サービスの低下に繋がっている状況です。一方で欧米諸国や日本へ留学する医師も増えており、最先端の医療技術指導を積極的に受け入れていることから、ごく一部ではありますが専門的な医療も受けられるようになっています。しかしながら、これが全国的に拡がるためにはかなりの時間を要すると思われます。ハノイ市やホーチミン市などの都市部では外国資本の民間医療施設が存在し、勤務する医師は日本人を含めた外国人や、海外で修練したベトナム人であり、軽症の内科的疾患への対応に関しては大きな問題はほとんどありません。しかし外来機能を中心とする施設がほとんどであることから対応能力の限界は否めず、救命処置や高度な医療技術を必要とする重症疾患への対応に関しては、近隣のタイやシンガポールへの搬送を考慮しなければなりません。したがって不測の事態に備えて、海外医療保険に加入しておくことは必須です。(外務省HPより抜粋) |