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シンガポールの医療事情

医療制度、医療事情
医療機関の選択 シンガポールの医療事情は、世界的に見ても、高水準です。パラメティカル(医療補術者)の教育や医療機器の管理が十分行き届いており、医療技術や病院施設に関しても、日本に比べてもほとんどひけを取らないほど高い水準を誇っています。シンガポールの病院は、大きく分けると、公立(政府系)病院と私立病院の2つに分けることができます。病院数24のうち、公立病院が12、私立病院が12でちょうど半数になっています。ベッド数は、1446床で、1000人につき3.5床の割合でベッドが割り与えられていることになります。なお、1994年時点で1万2200人の看護婦、助産婦が登録されています。

また、当地の医療教育や医療制度は、かつてイギリスの統治下にあったため、日本と違いイギリスの影響を強く受けています。従って、日本人には、馴染みの薄い医療習慣が存在します。例えば、当地の医者はGeneral. Practitioner(以下G.Pという)とSpecialistに大別されます。G.Pとは、一般総合医のことで、全般の日常的な疾患の治療を行います。一方、Specialistは、一般医療知識の習得後、内科や産婦人科など、専門の資格を得た専門医を示します(ちなみに、1994年の調査では、シンガポールの医師会に登録している医者の数は4133人で、そのうち約40%が専門医、その他は一般総合医という内訳になっています)。当地では、疾病の際には、まず、かかりつけの医者(いない場合には適当な一般総合医)を受診し、治療を受けます。もし、患者が一般総合医の治療範囲を越え、より専門的な知識や治療が必要な場合には、その一般総合医に、その人に適当な専門医がいる病院を紹介してもらえるシステムになっています。

※GP(一般医)の紹介無しでも、専門医で直接受診することは可能。

【公立病院】

病棟と外来診療が一緒になっており、それほど日本の病院と違いは見られません。

【私立病院】

私立病院の場合、施設内には、入院や手術室などの施設(いわゆる病棟)とメディカルセンターと呼ばれる各専門医のクリニックが集まっている棟があります。日本では、勤務医は病院に雇用され、その方針にしたがって外来・入院治療、検査、処置などを行うのが一般的ですが、シンガポールの私立病院では、オープンシステムと呼ばれる制度を採用しており、医師は個々に病院側と契約して、メディカルセンター内に個人の診療所を構えています。従って、各診療所のスタッフは、医師が直接雇用しており、運営や治療方針もその医師の自由裁量に委ねられています。一方、病院側でも、専属の医師を雇用しない代わりに常時、緊急医と看護婦を待機させて緊急時に備えています。このように、私立病院の医師は、一国一城の主として独立しており、入院時のベット、看護、食事などは病院に属するので、私立病院に入院した場合は、病院から看護料金、部屋代・薬代、食費、手術室や分娩室の使用料などを、担当医からは診察料・治療費などを別々に請求されることになります。

また、私立病院のメディカルセンターでは、たとえ同じ科の医者同士でもほとんど相互協力、相互監視が存在しないということも日本の病院との大きな違いです。日本では、同じ病院内の医師は内輪の関係なので、最初にどの医者を外来受診しても、その患者に適した医師を紹介してもらえる仕組みになっていますが、当地では、直接、医師の名前を指名しなければ診察を受け付けません。ちなみに、町の個人の開業医(クリニック)の多くは、手術・入院などの設備は整っていないので、幾つかの病院と提携して、患者の要望や医師の対応で医療処置ができる体制をとっています。

医療費 自由診療制のため、受診する医師によってによって料金が異なります。現在シンガポールで認可を受けている日系クリニックは、一般医のクリニックです。外国人の場合、私立病院の専門医を受診することが多いですが、政府系の病院より費用は高額となります。その代わり、政府系の病院では待ち時間が長いなどの問題もあり、私立の病院では費用のかかる分、設備やサービスの面で政府系の病院よりも優れています。
医薬分業のため、薬は処方箋を持って薬局で購入。
現地医療事情 シンガポールは、日系クリニックが5つあり、日本人はその5つの中から外来診察を受けるのが一般的です。日系クリニックから必要に応じて専門医への紹介、通訳等を行っています。

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